美楽 2023年10月号『お口の中の感染症』〜根幹治療について(2)

★★画像拡大して、是非!読んでくださいな★★

今回10月号、35頁に掲載!

載35ページが定着したようで嬉しい飯塚です

さて、本題!
6月号から『お口の中の感染症』シリーズ

今回10月号は『根幹治療について(2)』

先月9月号で、虫歯を放置し続けて歯の中で歯髄が細菌感染して死んでしまうと腐って膿を出し始めます。
では、その後はどういう過程を辿るのでしょうか?

膿は歯の上の方がふさがれているため、
根の先端から骨の中 に流れ出し、脇の袋を作ります。
当然、骨の中にの袋があるわけですから、
血管中にも細菌は流れ出し、身体全身に散っていきます。
菌血症という状態です。

普通の免疫力があれば抑止できますが、
免疫力が弱った状態で菌血症 が起こると、
・感染性心内膜炎
・ 細菌性 骨髄炎
・敗血症
・壊死性筋膜炎
など、重篤な症状が発生してきます。
私の叔父もこの感染性心内膜炎で長い闘病の末に亡くなりました。

それでは、この膿の袋をなくすにはどうしたら良いでしょうか?
簡単に言えば、感染しているところを取って消してふたをすれば良いのです。
ですが歯は前歯と奥歯で形が違い、
上の歯と下の歯でも形が違い、
神経の管の本 数も大きく違います。
この一つ一つの 神経の管を細いヤスリで
少しずつ太くしながら広げていき
感染している部分を取っていきます。
曲がりくねった神経の管を少しずつ直線に近づけていき、
きちっと先端までお薬で封鎖できる形にしていきます。

この非常に時間のかかる作業になっていきます。
皆さんがなんか針みたいなものでコリコリして、
ずっと口を開けていなければならない治療はこの作業です。
先端まで封鎖できる形にできたら消毒していきます。
歯髄から歯の内側全体に張り巡らされた神経と血管全部を拡大することは無理なので、
歯髄に近く感染していたところを取って消毒していきます。
私たちの消毒できる所は歯の根の先端から0.25mmの所までです。
その先の歯の外に出たのは、体が 免疫力で治していきます。
★★画像拡大して、是非!読んでくださいな★★

今回10月号、35頁に掲載!

載35ページが定着したようで嬉しい飯塚です

さて、本題!
6月号から『お口の中の感染症』シリーズ

今回10月号は『根幹治療について(2)』

先月9月号で、虫歯を放置し続けて
歯の中で歯髄が細菌感染して死んでしまうと
腐って膿を出し始めます。
では、その後はどういう過程を辿るのでしょうか?

膿は歯の上の方がふさがれているため、
根の先端から骨の中 に流れ出し、
脇の袋を作ります。
当然、骨の中にの袋があるわけですから、
血管中にも細菌は流れ出し、
身体全身に散っていきます。
菌血症という状態です。

普通の免疫力があれば抑止できますが、
免疫力が弱った状態で菌血症が起こると、
・感染性心内膜炎
・ 細菌性 骨髄炎
・敗血症
・壊死性筋膜炎
など、重篤な症状が発生してきます。
私の叔父もこの感染性心内膜炎で
長い闘病の末に亡くなりました。

それでは、この膿の袋をなくすには
どうしたら良いでしょうか?
簡単に言えば、
感染しているところを取って消して
ふたをすれば良いのです。
ですが歯は前歯と奥歯で形が違い、
上の歯と下の歯でも形が違い、
神経の管の本 数も大きく違います。
この一つ一つの 神経の管を細いヤスリで
少しずつ太くしながら広げていき
感染している部分を取っていきます。
曲がりくねった神経の管を
少しずつ直線に近づけていき、
きちっと先端までお薬で封鎖できる形に
していきます。

この非常に時間のかかる作業になっていきます。
皆さんがなんか針みたいなものでコリコリして、
ずっと口を開けていなければならない治療は
この作業です。
先端まで封鎖できる形にできたら
消毒していきます。
歯髄から歯の内側全体に張り巡らされた神経と
血管全部を拡大することは無理なので、
歯髄に近く感染していたところを取って
消毒していきます。
私たちの消毒できる所は歯の根の先端から
0.25mmの所までです。
その先の歯の外に出たのは、
体が 免疫力で治していきます。
★★画像拡大して、是非!読んでくださいな★★


体の中にできた膿の袋は、
その原因である感染した部分がなくなれば
膿を出す必要がなくなります。
すると体の免疫力により、骨の中にできたのを吸収して元の組織に戻そうとします。
この消毒の作業は時間がかかります。
骨の中にできたのを治すには時間がかかります。
消毒のお薬を変えるだけなので、
行ってもすぐ終わってしまうとか、
何の治療をしているか分からないと言われますが、
消毒しながら治る時期を待っているからなのです。

虫歯を放置して中の歯が感染して死んでしまったら、
血液中にも感染が起き、
体全身に影響が出ることを理解して
気長に歯医者に通ってみませんか?

次号11月号も読んでくださいね!!!
体の中にできた膿の袋は、
その原因である感染した部分がなくなれば
膿を出す必要がなくなります。
すると体の免疫力により、
骨の中にできたのを吸収して
元の組織に戻そうとします。
この消毒の作業は時間がかかります。
骨の中にできたのを治すには時間がかかります。
消毒のお薬を変えるだけなので、
行ってもすぐ終わってしまうとか、
何の治療をしているか分からないと
言われますが、
消毒しながら治る時期を
待っているからなのです。

虫歯を放置して中の歯が
感染して死んでしまったら、
血液中にも感染が起き、
体全身に影響が出ることを理解して
気長に歯医者に通ってみませんか?

次号11月号も読んでくださいね!!!