口呼吸はキケンがいっぱい!

こんにちは。院長の飯塚です。

今日から12月!
街中もクリスマスの飾りが増えてきました。
飯塚歯科は、11月からクリスマス柄の紙コップ。

さて、COVID-19が流行り、早2年!。
マスク生活も長くなり、知らずに身に付いた『悪習慣』に気が付かれていますか?

ク冬の食材を存分に楽しむためにも
今回は味覚障害のリスクを高めてしまう「口呼吸」についてお話させていただきます。
◆口呼吸と鼻呼吸の違いとは?

普段、私たちが無意識のうちに行っている呼吸法には
・口呼吸
・鼻呼吸
の2種類があります。


基本的に、哺乳類が行う正しい呼吸法は
鼻から吸って鼻から吐く『鼻呼吸』で、
口呼吸を行うのは人間だけです。

犬が「ハアハア」と
口で息しているのを見たことがあるかもしれませんが、
あれは『パンティング』といって、
汗をかけない代わりに
体温を下げようとするときなどに見られる行動。

酸素はほとんど肺に送られていないようで、
正常な状態であれば、やはり鼻呼吸を行っているのです。

人間が口呼吸を獲得したのは、
言語を発するようになった影響だといわれています。


しかし、
口呼吸はあまり良い呼吸法とは言えません。

口呼吸をしていると冷たく乾いた空気とともに、
細菌やウイルスなどの異物が直接肺に入ってしまうため、
鼻呼吸に比べて、病気にかかりやすくなります。
◆口呼吸はむし歯や歯周病の原因に…

口呼吸による影響は、それだけではありません。


本来、お口の中の「だ液」は、
細菌や汚れを常に洗い流してくれています。

しかし、
口呼吸を続けていると
だ液が少なくなり乾燥状態に。


それによって
むし歯や歯周病の原因菌が
繁殖しやすく
なります。


むし歯が進行すれば、
ズキズキとした耐えがたい痛み
に襲われますし、
むし歯が神経に達すると神経の治療も必要になります。

また、歯周病は気づかないうちに進行しやすく、
放置していると
歯が抜け落ちるほど重症化してしまうことも…。




◆口呼吸による、さらなる悪影響

口呼吸による影響は、他にもたくさんあります。

・口臭の原因になる
・歯並びが悪くなる
・味覚障害を引き起こす
・いびきや睡眠時無呼吸症候群の原因になる

このように様々なトラブルを招くため、
口呼吸をしている方は、
ぜひとも鼻呼吸に改善していきましょう。




◆「ベロ回し」で脱!口呼吸

それでは、実際に口呼吸を改善するためには
どうすればよいのでしょうか?

専門の治療を受けたり、
矯正器具を使うといった方法もありますが
まずはご自宅でも簡単にできる
「べろ回し」をご紹介したいと思います。

1.「舌先」を上顎の唇と歯茎の間、
小鼻の横あたりにグイっと入れます。

2.「口唇を閉じて」ご自分の舌が
回りやすい方向から始めます。

3.上顎の唇と歯茎の深い部分を「舌先」で
「ゆっくり」と「舌全体を使い」
強く前に「唇の周り」を押し出すように一回り。
「右回り3回」、「左回り3回」と行います。

4.初めての方や慣れない方は、
横臥して天井を見ながら行ってください。
慣れてきたら、椅子に座って「腰を立てて」
「肩甲骨を背骨に寄せて」、真正面を見て。
目線が「上がる」ようであれば
「顎」が上がっています。
軽く顎先を下ろしましょう。

※注意※顎を引くと目線が落ちます!

特に!!
「在宅ワークが多い方」、「食いしばりが強い方」は、
積極的に行っていただきたいです。

ただし!!
早くクルクルクルッって
やっても効果はありません。

効果は、
唇と歯頚の「深いところ」を
「ゆっくり」と口唇の周りを「押し出す!」
ようにすることが大切!!

慣れないうちは、
ベロ回しの回数は少なくて構いません。
『筋トレ』と同じです。



舌や口周りの筋肉を鍛えることで、
口が不意に開くことを防ぎ、口呼吸の改善の他、
いびきや誤嚥(ごえん)の予防効果も期待できます。

ぜひ毎日の習慣にしてみてくださいね。

ブラッシングの基本

まず大事なのは、歯ブラシの持ち方。

「えっ、そんなところから?」
と思われるかも知れませんが
歯と歯肉を傷つけないために大切なことです。

歯ブラシは力の入り過ぎを防ぎ、
細かく丁寧に動かせるように
指の力を抜いて
ふんわり柔らかく
鉛筆のように持ちます。

歯面に歯ブラシの毛先を垂直に当て、
小刻みに揺すりながら(1㎜~2㎜程度を目安に)、
1本ずつ丁寧に磨きます。


この時、力を入れ過ぎて
歯ブラシの毛先が広がらないように
「シャカシャカ」と音が出ていたら
ストロークが大きく力が入っているので
注意してくださいね。

次は、少しコツが必要な部位について

磨き残しが多い5カ所

1.歯と歯の間
デンタルフロスや歯間ブラシの使用が効果的です。

歯と歯の間の歯垢(プラーク)は、
歯ブラシだけでは6割しか除去できないのに対し、
デンタルフロスや歯間ブラシを併用すると
9割近くのプラークが除去できる
というデータがあります。

特に、『夜のブラッシング』は
デンタルフロスから始め(必要に応じて歯間ブラシも)
歯ブラシの順で磨くと清掃効果が上がり
ます。


ただし、シリコンゴム製の歯間ブラシは
使い方を誤ると歯質を削るため、
当院では使用を勧めておりません。
2.歯と歯ぐきの間
歯や歯ぐきの間に、歯ブラシを90度
なるように当て優しく揺するように
細かく振動させます。

歯ブラシの毛先を歯ぐきの溝(ポケット)に
45度に当てると余計な力が入り
歯質と歯肉を傷つけるためお勧めしておりません。
 
3.前歯の裏側
歯ブラシを縦に使い上下に動かして磨きます。
前歯の裏側は歯ブラシのかかと部分を使い、
優しく揺するように磨いてみましょう。

4.奥歯のかみ合わせ
奥歯の「かみ合わせ面」は溝が深く
磨き残しが多い場所です。
くぼみ部分にブラシを密着させて
小刻みに動かして磨きます。

お口を小さく開いて、
口角から歯ブラシを斜めに入れるなど
角度を調整しながら歯ブラシのつま先
使って軽く当てて揺すります。

難しい場合は
ワンタフトブラシ(毛束が1つのみのブラシ)など
ヘッドがコンパクトなブラシを使用してみましょう。
ワンタフトブラシは
歯と歯ぐきの間・歯間を傷付けないように
優しく撫でるように『後ろから前へ一方通行』
動かします。